今日は、アルツハイマー型認知症についてまとめてみました。
アルツハイマー型認知症とは
「認知症」は一つの病名ではなく、何らかの原因により記憶や認識、判断などの認知機能が低下し、生活に支障をきたしている状態を指します。
研究によって差はあるものの、認知症の半数近くがアルツハイマー型認知症であると言われています。
諸説ありますが、アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβやタウタンパクというたんぱく質が異常にたまり、それに伴い脳細胞が損傷したり神経伝達物質が減少したりして、脳の全体が委縮して引き起こされると考えられています。
しかし、なぜそうしたたんぱく質が蓄積してしまうのかははっきりわかていません。
アルツハイマー型認知症では、このような脳の変性や委縮がゆっくりと進行します。
60代以上で年齢が高くなるほど多くみられるようになりますが、40代~50代など若い世代で発症する若年性アルツハイマー病も存在します。
若い世代の発症の場合、近親者にアルツハイマー病がみられるなど、遺伝性が推測されますが、高齢発症の場合は遺伝との関連性は薄いとされています。
どのような症状がみられるのか
アルツハイマー型認知症の症状には、物忘れなどの記憶障害、時間や場所や人物の認識がうまくできなくなる見当識障害、ものごとを計画立てて順にこなすことが困難になる実行機能障害、更衣や道具の使い方がわからなくなる失行、計算や言葉の能力の低下などがあります。
上記の症状は、認知症をもつ人のほとんどに多かれ少なかれみられるものです。
また、これらの症状から派生して、うつや無気力、妄想や幻覚、暴言や暴力などの行動・心理症状が生じることがあります。
治療法は?
現在のところ、アルツハイマー型認知症に対する根本的治療法は見つかっていません。
しかし、脳内に不足している物質を補う薬物治療で記憶障害の進行を遅らせることは可能になってきました。
その他に、異常な行動に関しては抗うつ剤などが使用されます。
まとめてみて思ったこと
アルツハイマー型認知症の根本的治療法がまだ見つかっていないと知り、非常に驚きました。
MRI・fMRIなどではまだ解明することができていないということでしょうか。
医療技術の発展とともに、脳機能などを測定するそういった医療機器の開発にも注目していきたいと思います。