今回は、経済産業省が2000年から実施している日本の天才的なクリエーターを発掘し、育てるための事業「未踏」について紹介します。
※未踏《意味》
そこにはまだだれも足を踏み入れていないこと。
落合陽一さんが高く評価している事業の1つ
ボクは、NewsPicksのWeeklyOchiaiという企画で落合陽一さんが「未踏」について語っているのを聞いて、初めて知りました。
そこで、「未踏」について調べてみるとこんな記事を見つけました!
実装なき思想は、もう要らない。ものがつくれるビジョナリーこそが最強である。
上記の未踏×プロコミット「未踏人材インタビュー」という記事で、”現代の魔法使い”落合陽一さんが「未踏」について以下のように発言されています。
・民間ではない取り組みで初めてうまくいったインキュベーション(事業の創出や創業を支援するサービス・活動)
・隣の人と「すごい」という基準で勝負できるのが面白い
・すごさをきちんと伝えられるということはとても重要であり、未踏ではこれが求められる
これらの発言から、「未踏」は落合陽一さんが高く評価している事業の1つであるということがわかりますね。
「未踏」とは?
では、具体的に「未踏」とは一体どのような事業なのでしょうか?
こちらの「未踏」公式ホームページに記載されている情報を元に、簡単に紹介したいと思います。
どんな事業?
「未踏」は、”突出したIT人材の発掘と育成”を目的として、ITを活用して世の中を変えていくような、日本の天才的なクリエータを発掘し育成する事業です。経済産業省所管である独立行政法人情報処理推進機構が主催し実施しています。要するに、国が運営している天才プログラマー育成事業ですね。
どんなことをするの?
最初に人材選考を行います。そのため、全く自由な発想で、アイデアを広く募り、独創性やポテンシャルの高いものを採択し、それを実現するためのプロジェクトを支援します。審査には産学界の第一線で活躍するプロマネージャー(PM)が当たり、採択後の指導も直接実施します。要するに、天才プログラマー審査を行い、審査を通った天才達をすでに第一線で活躍している超一流の天才達に育成させるということですね。
他にはどんなメリットがあるの?
採択されれば、自分が作りたいものを作れます。国家事業ですから、国から委託金を得てつくるという形をとりますが、できたプロダクトの権利はすべてクリエータに帰属します。経済面以外でも、プロジェクトマネージャーからの薫陶や、得がたい人脈にいたるまで、「未踏」で得られるすべてのものが人生のおおきな財産になるはずです。要するに、天才達は、国が持っているあらゆるリソース(金・技術・人脈)を使って自分が作りたいものを作ることができて、できたプロダクトの権利についても国は一切口を挟まないということですね。
「未踏」:まとめ
いかがでしたか?
日本にこのような天才プログラマーを発掘&育成する事業があったなんて驚きですよね。いや~、いかに自分の世界が狭いかを思い知らされました。このような本当に価値ある事業が日本にあることを誇りに思います。(ただ、米国や中国などと比べたら見劣りしてしまいそうですが、、、)どうやら「未踏」に関する情報は、特定の上位大学(東大、京大、筑波など)と、上位の小・中・高校に限って流されているらしいです。もし興味があったら、あなたも「未踏」に応募してみてはいかがでしょうか?
では。