進歩とは何か?
138億年前にビッグバンが起き、45億年前に地球が誕生したらしい。
40億年前に原始生命が誕生し、5億年前にカンブリア爆発が起こり生物の多様化が起こったらしい。
2億5000万年前には恐竜が出現し、6550万年前に絶滅したらしい。
700万年前に直立二足歩行の類人猿が出現し、ボクらサピエンスは20万年前に出現したらしい。
1万年前に最後の氷期を耐え抜き、5000年前に農耕革命が起きたらしい。
300年前に産業革命が起こり、現在はIT革命の最中らしい。
今から27年後には、人工知能が人類の知能を上回る技術的特異点が訪れるらしい。
進歩とは何か?
Wikipediaには、このように記載されている。
進歩とは、望ましい方向へ物事や文化、文明などが進んでいくこと。
ボクら人類は「望ましい方向」へ進んでいるのだろうか?
答えは、NOだ。
なぜなら、「望ましい方向」を共有していないからだ。
ボクらはより幸せになるために、より快適に生きていけるようになるために発展してきた訳ではない。
138億年前にビッグバンが起きたときには「幸せ」なんて概念は存在していないし、45億年前には「生命」すら存在していない。
しかし今、ボクらは生きている。
先進国のほとんどの人々が生存権を保証され、「生きていられること」を前提に働き、生活している。
78年前の第二次世界大戦中の日本人にとって、2018年現在の日本はまさに「幸せ」そのものなのだろうか。
過去と今を比べて幸福感に浸るのも良いかもしれないが、実際はそう上手くはいかない。
今、あなたが1から100まで全て幸せですと言い切れるのであれば良いのだけれど。
だから、進歩とは何か?を考える前に「望むべき方向」を規定しなければならないのだろうと思う。
これは、地球視点なのか生物視点なのか人類視点なのか国家視点なのか地域視点なのか個人視点なのかによって全く異なる。
故に、「望むべき方向」を規定することは難しいがとりあえず定めてみるべきだろうとボクは思う。
どこ視点であるべきか。
やはり人類視点で考える方が最も考えやすい。
いや、まて。
わからなくなってきた。
進歩とは、曖昧だ。
西洋的価値観にとらわれた考え方だ。
西洋的価値観は、境界線を引きたがる。
西洋の地理的環境や文化から来ているものだ。
国境が良い例だ。
西洋は、ほとんどが地続きで隣国と接しているため、明確な国境を引かなければならない。
建物や言語や宗教もそうだ。
しかし、東洋的価値観には境界線という概念がない。
東洋の地理的環境や文化からもそのことが伺える。
東洋は、ほとんどが島国で隣国と地面で接していないため、国境などを定めない。
今の日本は、西洋的な価値観に支配されている。
教育が大きな影響を及ぼしている。
西洋的価値観が良いとか悪いとか、東洋的価値観が良いとか悪いとかいう訳ではない。
ただ、ボクは東洋的価値観の方が好きだ。
「進歩」や「幸せ」という曖昧なもの、人類が生み出した虚構に勝手に軸を立てて熟考し、議論をすることも良いが、ボクはもっと感覚的でいたい。
ボクが何を感じて、他の生物が何を感じるのかに敏感でありたい。
「進歩とは何か?」を考えてみたことによって、ボクが西洋的価値観にとらわれていたことが発見できた。
楽しかった。
みんなも、「○○はこうあるべきか?」という考え方をしていたら西洋的価値観にとらわれていることに気づいて欲しい。
これをよんでいる人はおそらく日本人だ。
だから、東洋の血が流れているはず。
「○○はこうあるべきか?」という考え方をやめよう。
境界線をなくそう。
そして、東洋的価値観を学ぼう。
こういう訳の分からない文章でも良いんだよ。