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大西健太の雑記ブログ。

<政治>自衛隊の中東派遣とは?分かりやすくまとめてみた!

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中東地域への自衛隊派遣で、海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」が2020年2月2日、神奈川県の横須賀基地を出港しました。

 

今回は、防衛省設置法の「調査・研究」に基づいて、1年単位の長期間に渡り、自衛隊が海外に派遣される初めてのケースで、今月下旬から現地で任務を始める予定です。

 

ということで、今日は自衛隊の中東派遣についてまとめてみました。

 

自衛隊の中東派遣とは?

政府は2019年12月27日の閣議で、中東の海上交通路の安全確保に向けた情報収集体制を強化するため、海上自衛隊の現地派遣を決定しました。

 

そして、2020年2月2日、防衛省設置法4条の「調査・研究」に基づき、護衛艦1隻が横須賀基地を出港しました。

 

活動海域はオマーン湾、アラビア海北部、バベルマンデブ海峡東側のアデン湾のいずれも公海で、イランの領海を含むホルムズ海峡では活動しません。

 

また、米国主導の有志連合には参加しません。

 

派遣期間は19年12月27日から20年12月26日までの1年間で、延長する場合は再度、閣議決定が必要となります。

 

日本の石油における中東依存率は約90%

エネルギー源の1つとして日常生活の維持には欠かせない石油。

 

その石油を、日本はどこから輸入しているのでしょうか。

 

経済産業省の公開資料「石油統計」から確認すると、最大の輸入元はサウジアラビアで、2018年の1年間だけで日本は6752万キロリットルもの石油を輸入しています。

 

日本の国産石油産出量は年間で60万キロリットル前後なので、サウジアラビアから日本国産原油の100倍以上もの原油を輸入している計算になります。

 

次いで多いのはアラブ首長国連邦(UAE)、カタール、クウェート、ロシア、イラン。

 

ロシアを除くと、いずれも中東地域の国名が並び、日本は石油を中東から約90%輸入しています。

 

中東情勢の悪化により、石油輸送の安全確保が必要に

中東ではイランやイスラエル、サウジアラビア、シリアなどの利害関係が複雑に絡み合っています。

 

また、近年は情勢が非常に緊迫化しており、昨年5,6,7月には石油輸送の大動脈である中東のホルムズ海峡周辺で各国の石油タンカーが相次いで攻撃される事件も起きました。

 

このような中東情勢の悪化を受けて、イラン沖のホルムズ海峡の安全確保を目指す米国主導の「有志連合」が、昨年11月にバーレーンに司令部を発足させて活動を正式に始めました。

 

米国のトランプ大統領は中東の情勢悪化を踏まえ、「自国船舶は自国で守るべきだ」と日本などに有志連合への参加を求めましたが、日本が事実上のイラン包囲網の意味合いを持つ有志連合に参加すれば、長年築いてきたイランとの友好関係にひびが入りかねません。

 

同盟国である米国と友好国の間で板挟みになっている状況で、日本が「自衛隊の独自派遣」を行うことはぎりぎりの対応とも取れます。

 

社会を維持するために欠かせないエネルギー源の1つである原油を過不足なく常時確保し、国内に供給し続けるためには、産油国への経済協力をはじめとした国際協調の推進が欠かせません。

 

そして、それとともに海路の安全性に関する重要性の認識とその維持への注力、輸入先の分散化も求められます。

 

参考記事

中東への自衛隊派遣 海上自衛隊護衛艦部隊が横須賀出港 | NHKニュース

社説:自衛隊中東派遣 必要性本当にあるのか|秋田魁新報電子版

自衛隊の中東派遣 | ニュース | 公明党

中東依存率は88.2%…日本の原油輸入元をさぐる(石油統計版)(2019年公開版)(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース