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人工知能ってそもそも何?小学生でもわかる「人工知能」解説!

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最近、新聞やニュース、YouTubeやネットで人工知能についての話題をよく目にしますよね。

 

「人間の仕事の50%以上が人工知能に置き換わる」「人工知能が人間を滅ぼす」などなど面白そうな話題が盛りだくさんです。

 

しかし、実際のところはどうなんでしょうか?

 

本当に人工知能によって人間は滅ぼされてしまうのでしょうか?

 

2045年に人工知能が人間の知能を超えると言われている「シンギュラリティ(技術的特異点)」は本当にやって来るのでしょうか?

 

ボクは、こんなにも人工知能の話題に囲まれているのに、まだ何も人工知能についての詳細を知りません。

 

ずっと気になっていましたが、何となく難しそうだなと思っていたところもあったので、今まで調べてきませんでした。

 

だけど、確実にこれから先の未来でも用いられるであろう技術について知らないままじゃさすがにダメだと思ったので、自分なりに調べてまとめてみようと思いました。

 

今回は、東京大学特任教授であり、日本ディープラーニング協会の理事長でもある松尾豊さんの著書「人工知能は人間を超えるか」についての内容をまとめて、人工知能についてみなさんと一緒に詳しくなっていきたいと思います。

 

 

人工知能は人間を超えるか:松尾豊 

 

人工知能とは、そもそも何なの?

AI、人工知能という言葉が世間で飛び交っていますが、正式には一体どういうもの、概念を指すのでしょうか?

実は、驚くべき事に専門家の間でもまだ人工知能の定義が定まっていないそうです。

人工知能研究者の多くは、知能を「構成論的」に解明するために研究をしていて、現在の研究レベルは人工知能完成というゴールにはほど遠いそうです。

「構成論的」とは「つくることによって理解する」という意味で、それに対応する言葉は「分析的」だそうです。

事業を営む経営者は、経営を「構成論的」なアプローチで理解していますが、一方で経営学者は経営を「分析的」なアプローチで理解しています。

このように、経営者と経営学者で例えると、「構成論的」の意味がわかりやすいですね。

人工知能の正式な定義は決まっていませんが、著名な人工知能専門家たちが様々な定義を発表しているので、少し紹介したいと思います。

 

著名な専門家による人工知能の様々な定義

公立はこだて未来大学学長・中島秀之さん

「人工的につくられた、知能を持つ実体。あるいはそれをつくろうとすることによって知能自体を研究する分野である」

人工知能学会元会長・西田豊明さん

「『知能を持つメカ』ないしは『心をもつメカ』」

京都大学名誉教授・長尾真さん

「人間の頭脳活動を極限までシュミレーションするシステムである」

慶應義塾大学理工学部教授・山口高平さん

「人の知的な振る舞いを模倣・支援・超越するための構成的システム」

日本ディープラーニング協会理事長・松尾豊さん

「人工的につくられた人間のような知能」

 

 

人工知能はまだできていない

実は、人工知能はまだできていないそうです。

世の中に「人工知能を搭載した商品」や「人工知能を使ったシステム」が増えていますが、本当の意味での人工知能、つまり「人間のように考えるコンピュータ」はできていないらしいです。

「人工知能を使った製品」や「人工知能技術を使ったサービス」というのは、現段階では人間の知的な一面をまねしているだけであって、電卓の発明と何ら変わりはないそうです。

人間の持つ知能は深淵で、はるか手の届かないところにあり、いまだにその原理はわかっておらず、それをコンピュータでまねすることもできないそうです。

 

 

今、人工知能ができること

では今、人工知能はどんなことができるのでしょうか?

 人工知能ができることは、大きく分けると3つあるそうです。

 

1つ目は「推論・探索」をすることです。

たとえば、オセロやチェス、将棋や囲碁を解くために何十万回以上もの試行を重ねることです。

定められたルールの中で、いかに最善の手を指して最善の結果を出せるかということを行います。

この「推論・探索」の課題は、いわゆる「トイ・プロブレム」(おもちゃの問題)は解けても、複雑な現実の問題は解けないということです。

 

2つ目は「知識」を入れると賢くなるというアプローチです。

たとえば、iPhoneのSiriやTwitterのbot、IBMのワトソンなど、ある専門分野の知識を取り込み、推論を行うことでその分野の専門家のように振る舞うプログラムのことです。

 コンピュータに知識を与えるために、専門家からヒアリングして知識を取り出して行います。

この「知識」を入れるアプローチの課題は、知識の数が増えて、数千、数万、数億となると、お互いに矛盾していたり一貫していなかったりするので、知識を与えることが非常に難しくなるということと、与えた知識以上のことはできないということです。

 

3つ目は「機械学習」です。

たとえば、迷惑メールの判別や明日の天気の予測、医療診断などです。

人工知能のプログラム自身が知識・ルールの学習を行います。

この「機械学習」の課題は、社会的な創造性(社会の誰も考えていない、実現していないような創造性)を持っていないということです。

 

 

今、人工知能ができないこと

逆に今、人工知能ができないことは何なのでしょうか?

人工知能ができないことは、まだまだたくさんありますが、大きく分けると2つあるそうです。

1つは、「非常に大局的でサンプル数の少ない、難しい判断を伴う業務」

もう1つは、「人間に接するインタフェース(境界面・接点)は人間の方が良いという理由で残る仕事」だそうです。

具体的には、生産管理やデザイン、顧客対応や提案書作成、セラピストやレストランの店員、営業や例外対応、経営者や事業の責任者、社会的な創造性を持つこと、生命を生み出すこと、などだそうです。

 

 

 

人工知能は人間を滅ぼすか?

では、こんなにも優れている人工知能は、僕たち人間を滅ぼしてしまうのでしょうか?

ボクが非常に関心の高かったトピックの1つでもあります。

松尾さんは、本書で 「人工知能が人類を征服する可能性は、現時点ではない。夢物語である。」とおっしゃっています。

つまり、「人工知能が人間を滅ぼす可能性は、現時点ではない」ということらしいです。

その理由は、「人間=知能+生命だから」だそうです。

人工知能が人間を滅ぼすということは、人工知能が「征服したい」というような意思を持っていることが必要であり、その意思を持つためには、自らの複製を増やしたいという欲求と、自らを保存したいという欲求が必要であり、それらの欲求を獲得するためには自らを維持し、複製できるような生命を生み出すことが必要なのだそうです。

しかし、これまでの遺伝子工学の研究において、新たな生命を生み出すための、ごくわずかでも可能性のある方法は1つも提示されていないそうです。

だから、シンギュラリティによって、人工知能が自分の能力を超える人工知能を自ら生み出せるようになったとしても、人工知能が人間を征服し、滅ぼすような可能性は現時点では考えられないのだそうです。

 

 

まとめ

 ・人工知能の定義は正式には決まっていませんが、おそらく「人工的に作られた人間のような知能」だと思っておけば良いと思います。

・人工知能は、まだ完成していません。

・人工知能ができることは、定められたルールの中で行う「推論・探索」と、様々な分野の知識を取り込み専門家のように振る舞う「知識」を入れるアプローチと、人工知能のプログラム自身が、知識・ルールを学習していく「機械学習」です。

・人工知能ができないことは、「非常に大局的でサンプル数の少ない、難しい判断を伴う業務」「人間に接するインタフェース(境界面・接点)は人間の方が良いという理由で残る仕事」です。

・人工知能が人間を滅ぼす可能性は、現時点ではありません。

 

いかがでしたか?

今までもやもやされていた「AI・人工知能」への不安感や、謎の期待感は解消されたでしょうか?

ただ、この本は今から4年も前に書かれたものなので、現在の松尾さんの正確な意見が反映されている訳ではありません。

テクノロジーの世界で4年も経過していたら、おそらくとんでもないくらいに進歩しているのだろうなと思います。(ボクはテクノロジーの世界は全く知らないので、ボクの勝手なイメージですが笑)

ですので、これからはなるべく最新の本を元に、AI・人工知能についての詳しい説明をみなさんと一緒にしていきたいと思います。

では!

 

 

人工知能は人間を超えるか:松尾豊